Monday, February 06, 2006

君の真未来に捧げる歌

 仕事を辞めさせてほしい。できれば3月10日くらい、無理でも17日までにはと上司に告げた。
 
 よりによって、この忙しいときに(いつも忙しいのだが)男の子は、1年やそこらで辞めたら物にならない、と言われた。そんな人は、また次もすぐ辞めるわよ。
 
 そうなんかなー 我慢して1年。物にならずに1年。半端で終わらせて1年。根の張らない石の上に1年。
 手足を無くしたダルマみたく、ここでゆっくり壊死していく気がするのは、間違ってるのか?
 
 ちゃんと仕事してお金もらわなくちゃ生活できないから、仕事はするよ。
 だめでも、やってくよ。もっと、働くよ。でもここでは無理。他で働くよ。


野狐禅 「自殺志願者が線路に飛び込むスピード」@iPodnano

 「せっかく空を自由に飛べるようにこんな立派な白い羽根がついてるのに
 こんなところに迷い込んできたら意味がないじゃないバカだねぇ」
 君はそう言うと 便所の小窓を開け
 ふわふわ白い羽根のついたタンポポの種子を そっと逃がしてあげるのだった
 ケツをかきながら 隣に突っ立っている 僕を見つめて
 「あんたも同じだよ」と 僕の睫毛についた目ヤニを指で弾いた

 ナメクジみたいに君に体を這う毎日

 自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 僕は部屋を飛び出しました
 目に映るものすべてをぶっ壊してやりたかったけど
 そんな時でも 一番お気に入りのTシャツを着てきた自分がバカバカしくて…

 そのライブハウスではいつも70年代フォークが流れており
 僕は彼らのメッセージに応えるべく 全身を硬直させたんだ
 「マスター、家も電話もない人間にアルバイトをさせてくれるバカな会社がありましたよ」
 マスターはメガネを押し上げながら
 「バカはおめぇだろ」と笑うのでした
 こうして僕は 汗水流して働いてなんたらかんたらというヤツを経験したわけだけれど
 何故だろう 昇る朝日から眼をそらしてしまうのはいったい 何故だろう

 ゴキブリみたいに夜を這う毎日

 自殺志願者が線路に飛び込むスピードで 僕は自転車こいで濱野の家に行きました
 「このまま終わってたまるか」なんて言いながら
 ファミリーコンピューターの赤いコントローラーをパチパチやってる自分がバカバカしくて…

 自殺志願者が線路に飛び込むスピードで
 生きていこうと思うんです

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