Thursday, May 25, 2006

バスに乗るのはもうやめた

「バスに乗れない夢」
 昔よく見てた夢。今はもう見なくなった。でも今でもよく思い出す夢。

 雨が降ってるのか夕暮れかなんかで、辺りは薄暗い。僕はバス停でバスを待っている。バスが到着する。バスの中はとても温かく、明るい。周りの暗さがそのバスの中の明るさを引き立てている。バスには僕の友達が乗ってて、楽しそうに話をしている。目の前でドアが開く。僕はあと少しで、あと一歩出せばバスに乗り込めるというのに、バスに乗ろうとしない。というか乗れない。悲しくて寂しくて目が覚める。


 それから少したって僕も年を取ると、バスに乗れない夢を見ていた昔の僕に、バスに乗れるよって言ってた。もう乗れるよ。心配しなくても、これに乗れるんだよ。誰も傷つけないよ。

 でも、最近は「別にバスに乗らなくてもいいじゃん」って思う。バスに乗っても、歩いても目的地には着くのだし、少しくらい遅れても、雨に濡れても、一緒に歩く人がいなくてもそれでいいと思うのだ。虹も出るかもしれないし、他に楽しいこと探せばいい。

 嫌われるのも嫌うのも平気になって、まあたまにはへこんだりするんだけど、バスに乗れないくらいで道がなくなったわけじゃない。歩いて行こう。それとも走る?タクシー捕まえる?

 もういちど「バスに乗れない夢」を見ないもんかな。そしたら「バスに乗らないで歩いていく夢」にするのに。

2 Comments:

At 12:29 AM, Anonymous Anonymous said...

このブログってコメントつけていいの?w

みんな「こうしなければ幸せになれない」と思って、その為に頑張ったり、何かを犠牲にしたり、我慢したりしてるんだろうけど、それって実は思い込みなんだと思うのですよ。

 
At 7:31 AM, Blogger ジン太 said...

コメントありがとう!
ブログのくせに、ブログらしくないと評判のbloggerへようこそ。


最近とみにそう思います。>思い込み
「年とってよかったなー」と思うのは、いろんな生き方を知れるところよね。

 

Post a Comment

<< Home