Wednesday, April 12, 2006

破邪の目。琥珀の目。

 京都の路上で、琥珀の指輪を買った。ココナツの輪っかに、黄金色の琥珀がはめてある。
 指輪自体は太く1cmくらい。琥珀は直径8mmくらいの大きさ。
 琥珀には破邪の力があり、マヤの民は生まれた子どもにまず琥珀を持たせた、と店員。赤色の琥珀がレアとのことで赤の指輪を薦められたが、指輪の径が合わなかったので黄金色の指輪にした。それでも若干大きいので、店員さんがなにも入れてないココナツの木の指輪をサービスしてくれた。これを一緒にはめれば外れにくくなる。
 左人差し指にはめた。悪いものから守ってくれますように。自分の道を踏み外さないで、まっすぐ道を指し示すことができますように。自分との契約をした。
 指にはめていると、指輪はしっくり馴染んできた。黄金色の琥珀は、破邪の目となって僕を守ってくれている。精神的なものの物質的な現れ。抱いてると思っている人に、抱かれていることに気がついた。そんな感じだ。
 
 目の前で作業をする両手をいつも見ている。
 指輪一つで、僕の両手は非左右対称になってしまった。
 
 僕は3つの僕の目を持っている。受け入れる目と与える目、そして破邪の目。3すくみになった目は、恐れるものはない。
 キーボードを打つ左手の人差し指の上で、破邪の目はじっと僕を見ている。人の裏側を見るよりも自分の心の内側を見ろ。この手の行いを見ろと破邪の目は僕に言う。
 
 ああ、見ているよ。すっと見ているよ。この目が光を失うまでね。
 破邪の目も僕が魔物にならないように、そこから僕を見張っていろ。 
 

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