Tuesday, January 30, 2007

先天地 御六氣

 占ってもらう。ホロスコープと四柱推命と数秘術とタロットの複合で占ってもらった。 ちょっとタロットとかホロスコープとかかじってるので、いろいろ教えてもらおう、と思ったんだけど、やっぱりよくわからないのでだまって聞くことにした。

 まず言われたのは、君の運命は難しい、とのこと。 難しい、って、どういうことですが?破綻しているとか?  …んーっとね、影響を与える星をいくつか持ってるんだけど、それがどっちにも働く、つまり大凶にも大吉にもなるんだよ… 

 と、はじめから歯切れが悪い感じではあるのだが。当たってるんだかわかんないんだけど、まず見てもらった仕事運は、去年は空回りしてた(当たってるなあ)今年はまだしばらく空回りするけど、去年ほどではなく、人に助けてもらう運勢、とかなんとか。

 他の占い師と言われたことと違ったことは、「お金はたまらない」と「福祉や医療、人に奉仕するとが天職」
 他の占い師に言われたことと同じことは、「ライターの才能はある」「文学的な才能はない」「正社員は無理」「しばらくは不安定」
 この占い師にだけ言われたこと、つまり初めて言われたことは「33才で転機を迎える」「30代くらいまで貧乏」「安定するのは33くらいから」安定するのが33って、今年26だから、あと7年かあ… 長いなあ。

 でも、いろいろ考えたけど、生きてる感覚がなくなるのが嫌で会社員辞めちゃったから、貧乏でも自分の手応えを感じて生きて行けるいまのライフスタイルはあってるのかも。余裕できたなあ。悪く言えばすれたなー。自分。

 作家っていっても、自分の体験談じゃないと書けない人もいれば、まったく自分の中で話を作る人もいるから、一概に文学的なものはできない、と言えないのではないかなー。 一つの言葉でくくろうとすると、なかなか難しいね。自分は、何を書くにしろ、自分で体験して書くタイプ、人の言葉を自分の言葉にしていくタイプなのだとは思うので、あたってるのかもしれない。

 あとで、恋人に「先生とか福祉がむいてるらしいよ」と報告すると、「向いてないと思うよー 人の痛みが自分の痛みになるじゃん」と言われて、なんだかはっとした。 でも、あるところでは多分すごく冷酷になれるのも、言葉や論理で粉飾するのも、守ろうとしているからなんだろうな。

 今年も仕事がんばろう。

Thursday, January 18, 2007

亡霊にならないために

 初夢だった気がする。地下鉄で、正月くらいに見た夢を思い出していた。

 僕に28才の自分の亡霊が憑く、という夢。
 想像できそうで、まったく想像もできない、数年未来の自分。

 その亡霊は、自殺かなんだで死んだということがなんとなくわかる。何も語らずにただ憑いているだけ。僕は、亡霊の「僕」の存在をただ感じることができる。でも、普通に仕事したりして、亡霊がいることを普通に受け入れている… 「僕」が死んだ理由を探そうとか、そういうこともちょっと考えたりもするんだけど、なにもしない。 

 受け入れてたのか? 諦めていたのか? よくわからないけど、僕はなにもしなかった。

 「過去は亡霊のようにつきまとう」という言葉は聞いたことがあるけど、未来も亡霊になるとは知らなかった。でも、そもそも過去も未来も、亡霊のようなものなのかなあ。「いま」に存在しないという意味では。 そうすると、夢も亡霊みたいなもんなんだろうか。思い出も亡霊なんだろうか。 過去と未来と、どっちの亡霊も引き連れていて、そのどっちもが「いま」の自分の時間の奪い合いをしているんじゃないか… 

 いやまて、そもそも僕はどっちに生きてるんだっけ? 「ここ」で「いま」に生きている。 その「いま」を感じる感覚は、過去の経験から作られて来て、その意味では僕は過去の産物だと言える。 だとしたら、亡霊は過去ではなく、未来のほうか? 過去も未来も、どっちが亡霊にしろ、それの存在を証明するのは「いま」なのだが、結局「いま」に生きる僕は、どっちも証明できないので(亡霊の証明、というのも変な話だ) 過去も未来も、どっちも立派に亡霊なのか?

 僕に憑いている「僕」は亡霊なので、語ることもできず、その時間は止まってしまっていた。
 僕が28になって、「僕」が亡霊になった歳と同じになっても、僕は死なないかもしれないし、死ぬかもしれない。
 僕がいる場所以外の、亡霊の場所に自分の居場所を探そうとしても、それは行き着くところではのないだろう。